総ジャーナリズム状況

近年の、特定の事件取材のため全てのメディアが総ががりでその報道に多くの番組や紙面を投入し、そこにメディアの総動員化、報道の画一化がみられ、いわばナショナルキャンペーンの様相を呈するに至った動向を総ジャーナリズム状況と言います。昭和47年に起こった浅間山荘事件、横井さん帰国、オリンピック、ハイジャックなどに共通していえることで、法政大学社会学部講師の新井氏は、総ジャーナリズム状況と孤独な勇気の中で事件の続発が、状況を常態化するのではなく、状況が事件を大事件化するのだと言い、同時に起こった他の重要な事件についての報道が欠落せざるをえない、こうした状況の中でジャーナリストは主体性を確立しうるかと問題を提起しました。

Broadcasting

          copyrght(c).Broadcasting.all rights reserved

Broadcasting