インテルサット

1964年8月、単一の世界商業衛星通信組織の確立を目指し、アメリカを中心とする世界商業衛星通信組織に関する暫定的制度、インテルサットを設立する協定が締結されました。この協定には62力国が参加していますが、その運営は、各国政府の指定通信事業体により構成される通信衛星暫定委員会が行なっており、65年6月、静止衛星インテルサット1号、アーリーバードを打ち上げて、アメリカ、ヨーロッパ間の商業通信を開始しました。66年10月インテルサット2号Aを太平洋上に打上げましたが、静止するに至らず、さらに67年1月、インテルサット2号Bが打上げられ、静止に成功し、ここに太平洋上初の静止衛星が誕生し、日本とアメリカの間の宇宙中継ができるようになりました。赤道上およそ35.78キロの上空を赤道に沿って東に向いて回っている静止衛星です。なお、参加各国は、暫定的制度に代る恒久的制度が1970年までに実施されるように努めましたが、本協定成立には至りませんでした。現行のインテルサットを将来にわたる唯一の世界商業衛星通信組織に発展させることは、もともとアメリカの構想であり、その実績を確保するため、アメリカはインテルサソトによるグローバルシステムの早期実現の促進を図っていましたが、電話優先のため料金が高く、画質も悪いとして、欧州諸国間にユーロサット、ソ連共産国諸国8力国によるスプートニクの組織化が定められていました。

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